きっかけは「忘れられない本」 そこから始まったメールの交換
彼女の考え方に触れ、会いたい、という気持ちが強くなる
意を決して送ったメールに、彼女の反応はつれない
彼女のその反応にはある理由があった
男だから、というのもあるかもしれませんが、
やっぱり
伸行に情がいってしまいます
「なんでそこまで引け目を持つの?」「もっと堂々とすればいいのに」
言うだけならカンタン、ひとみならそう返すでしょうか
でも、「
分かってくれない」ことにいじけていても意味がありません
自分から言うことが大切なんじゃないでしょうか
初めて伸行とひとみがケンカしたとき、
「すっごいヒステリやな」
そう思ってしまいました
「
健聴者と難聴者は相容れない」と、伸行を突き放すひとみ
「いくらなんでも身勝手すぎるやろ」
勝手に思い込んで、勝手にふさぎこんで......
それでも食い下がる伸行がすごく
親切に思えてしまいます
中盤以降、ひとみの辛さがちょっとずつ理解できていきました
だけど、ひとみの身勝手さが目に付きます
それでもひとみのことを思う伸行
こういう人を「ええ男」というんでしょうか でも、だんだんと
変わっていくひとみはとてもかわいい
ちょっとずつ伸行に歩み寄っていこうとするところが特に
「人間、変わろうと思ったら変われる」
前向きに生きること それがいちばん大切ですね、やっぱり
評価 ☆☆☆
ひとみがだんだん変わっていく姿や、
伸行のええ男具合など、見どころはいっぱいありました
ただ、最初の方のひとみの考え方がやっぱり重いです
それでも、デタラメに重苦しいやつに比べたら、断然読みやすいです
最後はもうベタ甘ですし、ねw
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